前回、普段の何気ないしぐさの中に、
自分自身の心や体の整体を
誰に頼まれたわけでもなく、
勝手に無意識に行っているというお話をしました。
日常生活の中で何となく行っている動作には、
余分な緊張やこわばりを緩和しようとする自己整体だったりします。
今回は前回の続きで、その隠れた整体のお話をしていきたいと思います。
腕組み
見た目は偉そうに見えたりする腕組みですが、
見た目と心の状態は全く正反対で、
リラックスしたい、心を鎮めたいような時に腕組みをします。
腕を組むと胸の緊張が緩み、呼吸が深くなって落ち着くんですね。
対人に緊張している時、
リラックスしようと腕を組みます。
ちょっと無理している姿を
平静を装おうとして腕を組みます。
気を落ち着かせたいとき
じっくり考えたいとき
腕を組むと心の違和感がおさまります。
貧乏ゆすり
すぐ隣で貧乏ゆすりをされると、
こちらの方まで落ち着かない様子になりますが、
落ち着きのないこのしぐさは、落ち着こうとする自己調整なんです。
たまにわざと揺すろうとする方がいらっしゃいますが、
それはあまり効果はなく、
体が勝手に動くがまま、身を委ねることで
全身に集中力を取り戻すことができます。
落ち着かないとき、イライラするときに、それを鎮めようと
足を上下に揺するしぐさを行います。
考え事をしたり、気が落ち着かないときに、
ぐるぐる歩き回ったりするのは、
下半身に血流を促すことで、頭周辺の血流を下半身へ流し、
頭部のうっ滞を解消することで、
頭の中をクリアにしようとしている動作なんですね。
余談ですが、
頭の中に考え事がパンパンに詰まっていると、
寝ている時に両手を万歳したくなります。
頭の方に手を挙げると収まりがいい。という方は
思考回路がショート寸前な状態かもしれませんね。
これまた、散歩やストレッチなど
足の筋肉を積極的に動かす事で、
頭の中の整理がしやすくなります。
何気ないしぐさが、ご自身の今の状態を教えてくれます。
体裁というロックを解除して、
自然なままに身も心も委ねると、
日常生活の中で、たくさんの自己整体を行っていることになります。
その積み重ねが、
体調を整えることにつながっていくんですね。
体ってホントにすごい!